生活保護でも入れる施設はないのですか?

生活保護でも老人ホームには入れます

生活保護を受給していても、条件付ではありますが、老人ホームへの入居が認められています。 生活保護者が入居できる老人ホームは、以下の通りです。

・介護老人保健施設
・介護老人福祉施設
・養護老人ホーム
・認知症対応のグループホーム(認知症患者のみが入れる施設) など。

更に、入居に関しては以下の条件がありますので、注意が必要です。

・利用できるのは相部屋のみであり、個室に入ることはできない。
・居住のための費用・食費に関しては、生活保護の範囲から支給、自動的に徴収される。
・生活に必要な日用品にかかるお金は、別途支給。

また、生活保護には「境界層該当措置」というものが存在し、こちらが適用されれば、生活保護を受けていなくてもホームに入れる可能性もあります。

養護老人ホームとは

ここで出てくるのが、「養護老人ホーム」という存在です。 これは、「特別養護老人ボーム」とは別物。 養護老人ホームは、身体的・経済的な問題があることから、自立することができない人のために作られた施設のこと。お年寄り限定の施設で、介護福祉を目的にしています。
この施設では、あくまで「社会復帰」を目指しての生活になりますが、入居するための一時金は必要ありませんし、月々にかかる費用も0~10万円程度とかなり安くなっています。
誰でも入れるわけではありませんし、審査もありますが、それでも経済的に有料老人ホームなどへ入るのが難しい人にとっては、心強い存在になるはずです。

生活保護への意識

生活保護の不正受給がニュースになる一方で、抵抗感から「生活保護を受けるのは抵抗がある」という人もいる様です。しかし、生活保護というのは「何らかの事情で経済的に困っている人を助ける制度」ですので、本当に需給の資格があるのであれば、堂々と受けていいのです。
もし迷っている場合は、お近くの相談窓口へ行ってみて下さい。法テラスでも、相談に乗ってくれると聞きます。