地域ごとの平均的な費用を知りたい 相場について

都会に行けばいくほど高い

まず、老人ホームの入居費用というのは「都会に行けば行くほど高い」というのが一般的。これは、以下の理由があるからです。

・都会は土地代が高いので、建物を建てるために多額のお金がかかる。
・人口が多いので、そのぶんお年寄りも増える傾向にある。

この為、同じ様な施設・同じ様なサービス内容だったとしても、都会ほど一時金や月額利用料金が高いのが現実です。具体的にどの程度の額が平均かについては、まず関東だと入居一時金は1200万円が平均額。近畿だと少し下がって1000万円くらい。東北や他の地方だと、600万円ほどが目安です。
もちろん、地域によっても平均値が上下する可能性はあります。例えば、同じ岡山県であっても、人がたくさん集まる中心地と郊外では、やはり中心地の方がお値段はたかくなります。

地域差よりも、施設差が大きい場合も

確かに、「都会に行けば行くほど施設料金は高くなる」というのが現実なのですが、今はそれよりも「どういった施設を選ぶか」での差が大きくなっている様です。 今はどの地域でも「老人ホームにかかる料金を下げる」ということに力をいれていますので、全体的な価格も少しずつ下がってきていると言われています。この為、どんな地域であっても「安いところを選ぼうと思ったら、いくらでも選ぶことができる」という状況になっています。中には、一時金300万円から入居できる施設もできているほど。

やはり「地域差よりも、施設の充実度によっての料金差の方が現実的である」と言わざるを得ません。 毎日の食事が手作りなど、丁寧なサービスを提供しているところほど、施設にかかる費用は高くなります。

もちろん、「都心ではこの金額では受けられないサービスが、地方では受けられる」という可能性はありますが、逆に地方では「入りたいと思える施設が少ない」などの問題がある可能性もあります。
「地域による違い」を意識することも大事ですし、エリアを広げて施設を選ぶことも必要ですが、それだけにとらわれない施設探しを心がけてみることも需要なのではないでしょうか。