月々の費用が年金の予算内の老人ホームってあるの?

国民年金か厚生年金か

まず、この問題に関しては「受給している年金が国民年金か、それとも厚生年金か」ということを考えなくてはなりません。なぜなら、国民年金と厚生年金では受給できる金額に違いがあるからです。

これはあくまで「満額」の計算ですが、年金の受給額は以下の様になっています。
国民年金→満額786500円(年額)
厚生年金→支払っている額によって違いがあるので一概に言えませんが、10万以上の人が多いです。
※厚生年金は企業や個人によって年金の支払額が異なります。
また、1号の人が国民年金基金に加入している場合も、違いが出てきますし、未払いの期間がある場合も年金の支払額に違いが出ます。

つまり、年金の範囲内で老人ホームに入るとなると、大体6~10万円が月の予算となりますが、この金額内で入ることが可能な老人ホームはあるのでしょうか。

特別養護老人ホームの場合

特別養護老人ホームの場合、有料老人ホームよりも入居にかかる料金は低いです。
これはあくまで一例ですが、相部屋で介護1の人が入居する場合、月にかかる料金は70530円。
介護5でも78990円ですので、厚生年金であれば、十分にまかなうことができそうです。
ただ、国民年金の場合は月額が66000円ほどなので、年金の範囲内でというのは難しいかもしれません。

有料老人ホームについて

一般的に「高額」と言われる有料老人ホームですが、最近は定額の予算でも入ることが可能な有料老人ホームが増えました。問題になりやすい一時金に関しても、今は「とらない」というところが増えています。
しかし、有料老人ホームの場合は相場が10万円以上というところが多く、国民年金の範囲内では難しいのが現実です。施設に入ることを考えるのであれば、将来のライフプランを見据えた貯蓄をしておくことをオススメします。国民年金の人は、基金に加入し、自分が受給できる額を増やしておくことも重要です。