入居一時金って何ですか？
最初に払うお金「入居一時金」
有料老人ホームに入る場合、まず支払う必要が出てくるのが「入居一時金」です。
入居一時金は、その施設で生活をしているうちに償却されていくもの。
仮に、入居一時金が残ったまま施設を移動したり、亡くなったりということになった場合は、一部返金を受けることも可能です。
※一部、戻ってこない可能性のある施設もある様です。
高額な入居一時金
「有料老人ホームって、高いんだよね」などという話を聞いたことはありませんか？
確かに、行政が運営する特別養護老人ホームよりも、有料老人ホームの方が利用料金は高くなっています。
しかし、この「高い」と言われる理由のひとつに「入居一時金」の存在があることをご存知でしょうか。
施設にもよりますが、入居一時金は平均して2000万程度と言われており、非常に高額です。しかも、この他に月額利用料金がかかりますので、そのことを考えれば出費は非常に高いものと言えるでしょう。つまり、有料老人ホームに入るには、それなりの経済力が必要なのです。
これが、「老後はお金がかかる」と言われる所以と考えて間違いありません。
この様な状況である為、中には「有料老人ホームを利用することができない」という人もおり、「費用が高額すぎるため、どうしても必要な人がホームを利用できない」と言うことが問題になっていました。この為、現在では「入居一時金無料」「数百万で入居可能」という施設も増加しています。
ただし、一時金が無料のところは利用料金が高かったり、トラブルがあったり…という問題も起きていますので、入居一時金に関するトラブルは解消されていないというのが実情です。
なぜ、一時金が必要なの？
「どうして高額な入居一時金が必要なのか」という疑問も出てくると思います。
なぜ入居一時金を払わなくてはならないのか、それはこの一時金が施設の運営を助けるものだからです。
特別養護老人ホームの場合、地方自治体からの支援を受けることが可能ですが、民間の施設はそういった補助が一切ありません。だから、入居一時金を設定することで経営を可能にしているというのが現実です。
また、入居一時金だけでなく「施設協力費」などの項目が別に設定されていることもありますので、こちらについてもきちんと見る必要があります。
