入居一時金の返還額の計算方法とは

償却の年数は施設によって異なる

まず、入居一時金の償却については「その施設によって異なる」と考えて下さい。
入居一時金の中から、どの程度を「初期償却」にするのか、また「どのくらいの割合で償却していくのか」「償却されるのは月ごとか・それとも年ごとか」……これらすべて、施設によって異なります。
老人ホームに入る時は、その施設の償却率を調べ、比較した上で選ぶ必要がある、ということですね。

返還額とは

「返還額」とは、つまり「老人ホームを出るときに返ってくるお金」のこと。 何らかの理由により、その施設を退去する場合、入居一時金の返還を受けることができます。
それがどのくらい返ってくるかを計算したものが「返還金」。この返還金は、入居者が死亡した場合は家族が受け取ります。
老人ホームを退去した場合、「他の施設に移る」ということが多いので、返還金がどのくらいになるかを計算しておくことはとても大切なことになります。
老人ホーム入居にかかるお金は決して安くはありません。
万が一の時のことを考えて、返還額の計算をしておくことは、とても大切なことになるはずです。

返還額の計算方法

ここで、返還額の計算方法を記述してみましょう。

返還額計算方法一例

入所金×0.85×(3653-入居日数÷入居日数)
※当たり前ですが、一時金をすべて償却してしまった場合は、返還金受け取ることはできません。
※「入所金」に何が含まれるかについても、施設によって異なりますので、注意しましょう。

しかし、丸々受け取ることはできない場合も

しかし、返還額からまた色々なものが引かれる可能性もありますので、注意が必要です。
例えば、入居していた施設の原状回復費用を引かれることがありますので、その場合はこのぶんのお金を引かれてしまいます。
退去の際に引かれる料金についても、施設によって異なることがほとんど。
入居する際に、返還額の計算方法だけでなく「退去の時に引かれる費用」についても、調べておきたいですね。